権代ファームの概要

 
権代ファームは宮崎県串間市 本城地区奥の森林と清流に囲まれた環境のなかにある自然体験を目的に整備した 公共的エリアと、みやざきじとっこを飼育する養鶏場からなる農林関連事業体になります。そのなかの自然体験型エリアをCamp権代と称し、通常はここを拠点にして社会的活動を行っています。
 
そのため、経済的事業となる養鶏部門とは一線を画していますが、2024年より串間の養鶏場を観光農園として整備し、くしま道の駅での販売を見据えて、いちごや 花木等の栽培を行う計画です。そのため2025年以降は権代ファーム全体を観光的要素をもった 総合事業体として運営します。
 
 

権代ファームのコンセプト

 
現代社会におけるライフスタイルの変革ともいえる多様的変化のなかで、以前はごく日常的であった子どもを含む一般の人々の、山や川、海での遊びや収穫の機会が、近年においては非日常的なものになってしまいました。

幼少の頃から自然のなかで無我夢中で精いっぱい遊ぶことで自然に身に付いていった小刀の使い方、危険予知回避の方法、痛みの加減の体得、それに弱い者いじめから守ってくれたガキ大将の有り様などについて、近年の子供たちはこれらの基本的要素を自らの体験から得る機会が激減してしまい、その弊害となる痛ましい事故や事件が多数発生するようになりました。
 
それらを憂慮し、非日常的になってしまったこれらの行動機会を今一度、日常的レベルに引き戻すため、Camp権代では主に子どものいる家族が進んで参加できるよう条件整備を行い、植樹や物づくりなどの体験活動を重ねてきました。

 そして、セカンドステージとなる今後は年齢層の異なる子ども達だけで自主的体験活動のできる空間づくりと、人々の多様な価値観に適う多面的な企画によって多くの参加につながる環境整備を行います。
 
広大なるゆえの未完成の所々に皆さんの想いを重ねたあらゆる可能性を創造し、仕事と家庭を離れた第三の居場所として老若男女を問わず誰でもいつでも気軽に楽しく集え、障がいのある方は癒し効果を心の安定につなげ、子どもたちは豊かな心と幅広い感性を育まれ、高齢者は自らの存在感を再認識することで、それを生きがいにつなげ、その中間に位置する働き盛りの人々が安心して仕事ができる支え合うなかに経済効果を生み出す地域環境の構築を目指します。